【成功者はビジネス書をこう読む】レバレッジ・リーディング 本田直之著

読書

レバレッジ・リーディングは投資活動です。

単に本を多く読みこなすのではなく、自分の課題や目的・目標にとって必要な情報だけ得られれば良い。

つまり、全て読まなくて良いんです。

たくさんの本から自分に必要な情報を得てください。

まず簡単にレバレッジ・リーディングの流れをご紹介します。

  1. 自分の課題や目的・目標に合った本をたくさん読む
  2. 重要だと思ったところに線を引いたり、本の余白に感じたことや疑問を書き込んだりする
  3. 線引きや書き込みがある程度たまったら、レバレッジメモを作る
  4. レバレッジメモを繰り返し読み、その内容を自分になじませていく
  5. 自分の目的・目標に合う部分だけでも実践していく
  6. 意見を求められたときや判断に迫られたとき、本から学んだことが反射的にパッと出てくるようになる

この積み重ねで「パーソナルキャピタル(自分資産)」が増えていきます。

これがレバレッジ・リーディングは投資活動と言われるわけです。

著者の本田直之さんは子どもの頃から読書の習慣があったわけではありません。

MBA(経営学修士)を取得するため、アメリカのビジネススクールへの留学がきっかけで、短期間に大量の本を読まざるを得なくなりました。

必要に迫られて編み出したのがこの「レバレッジ・リーディング」でした。

レバレッジリーディングとは「てこ」の原理でビジネスを成功に導く多読術のこと

自分の前を行く先輩方の本には、成功談や失敗談が書かれています。

1冊たった1,500円程度で、ビジネス成功者の血のにじむような努力や経験、知恵が詰まった情報がわかりやすく整理されているんです。

つまり本1冊には1,500円の100倍=150,000円の価値があるということです。

その成功経験の中から自分に使えそうなノウハウを抽出して実行すれば、試行錯誤に時間を取られずに早く成功にたどり着く確率が高くなります。

この多読のノウハウがレバレッジ・リーディングに詰め込まれています。

目的意識を持って本を選ぶ

自分の人生の目標や現状の課題を考え、今必要なのはどんな本かを意識することが重要です。

意識することで自分に必要な情報が目に止まりやすくなります。

一見難しそうな本でも自分の目的に合ったもの・興味あるものだったらそう難しくは感じません

そして本が見つかったら徹底的に同じジャンルの本を読むといいです。

複数の本を読むことで内容に重複が出てくると思います。

どの本にも同じことが書いてあればそれは重要なポイントだとわかるからです。

つまり医療業界でよく聞く「セカンドオピニオン」ですね。

1冊ごとに読む目的を明確化する

本を選び終わったら、自分に関係のないところをダラダラと惰性で読まないためにも目的を明確にしておきましょう。

目的を持つことで自分にとって必要な情報と不必要な情報を見分けることができ、読む速度が早くなります。

これを「カラーバス効果」といいます。

カラーバス効果とは、例えば、自分に子どもが生まれるとします。

そうすると赤ちゃん用品専門店や妊婦さん、赤ちゃんを連れた夫婦が目に飛び込んでくるようになります。

このように意識することで、目に入るようになるわけです。

自分に最適な読む場所を見つける(習慣化させる)

一般的なビジネスパーソンが読書に利用するのは通勤電車の中が多いでしょう。必ず一定時間過ごすわけなので習慣にするのはもってこいです。

著者は朝5時に起きて、バスタブに浸かりながら本を読む習慣がついています。

生活の一部に組み込むことで読書が習慣になっていきます。

わたしの場合は電車内・カフェは気が散ってだめでした。今のところは自宅での読書が一番集中できます。仕事の休憩時間と寝る前の時間に読書する習慣がつきました。

本を読んだことに満足せず実践する

本を読み終えたら、満足してしまいますよね。

読み終えた瞬間は気持ちが高ぶって、「よし、実践しよう」と思っていても、次の日にはあのときの気持ちはどこへいったの?と思うくらいしぼんでいます。

そうならないためにも著者は「レバレッジメモ」を作ることを推奨しています。

本の大事な部分を抜き書きしたメモのことです。

本を読んでいる最中に角を折った箇所、線を引いた箇所を自分なりの言葉でパソコンに打ち込んでいきます。

そのメモをプリントアウトして身につけ、折に触れて読み返すだけ。

メモに記録し、実践する。これを繰り返し内容を自分の中に刷り込んでいきます。

この反復で自分にあうようにアレンジし、ノウハウが洗練されることで結果が伴うようになってきます。

一度読んだ本は二度読まない

お茶の出がらしは一度抽出したら二度と美味しいお茶は出てきませんよね。

本も同じで、一度自分の目的にあったメモに残したら新しい気付きは出てきません。

また、二度と読まないつもりでいたほうが貴重な時間を無駄にしなくていいです。

ですが、名著の中の名著は別だと著者はおっしゃっています。

デール・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」のような良書は、一度読んだときは違う気付きが生まれてくるものです。

なぜなら自分の成長度合いによって、若いときには理解できなかった部分に感動したり、経験を積んだことでより深い読み方ができるようになります。

わたし自身への効果

「レバレッジ・リーディング」は実は今回で4回目の読書です。

今まで読んでも頭に残らず、何度も読む羽目になっていました。

今回は重要なポイントをこの記事の読者さんに届けようと考えながら読んだことでこうやって記事にでき、記憶に残るようになりました。

本田さんがやっている「メモを作って読み返す」ではありませんが、私にはこのブログがメモの代わりになっています。

わたしの課題は本を読んでも頭に残らないこと。

そして様々な本を人に紹介する目的があって、記事を書き続けていく目標があります。

レバレッジ・リーディングの手法を参考にすることで、読んだ本の内容の重要なポイントを見つけ出し、条件反射的に人のためになる記事を作りつつけていきます。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました